2010年06月19日

事件は現場で起こっているんだ!

「事件は現場で起こっているんだ! 会議室で起こっているんじゃない!」

神戸新聞のこの記事を読んで(実はssdさんのブログで知ったのですが)、最初に思い浮かんだのはこの有名な台詞です。
ssdさんのブログ、「そもそももそもそ」
http://ssd.dyndns.info/Diary/?p=6190
神戸新聞の記事「明細書で治療内容歴然 がん未告知患者にどう説明」
http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0003104415.shtml

診療情報明細書の発行義務化でこういうデメリットが起こった(起こりえるじゃなく起こったという実例報告)という現場からの報告に、これを推進したあの勝村某がこう反論した。
-----(ここから引用)-----
 これに対し「医療情報の公開・開示を求める市民の会」世話人で、中央社会保険医療協議会(中医協)委員として領収書発行を訴えてきた勝村久司さんは「そもそも患者本人に本当の病名や薬を伏せることは、あってはならない」と指摘。「明細付き領収書は自分の医療情報にアクセスする大切なきっかけだ」と発行の意義を強調する。
-----(引用、終わり)-----

自分の医療情報を知ることは大切であるが、それは本来、診療情報明細書のような紙切れ、それも自分の疾病や治療内容を解説する目的ではない診療内容にいくらの点数がついているか、国はいくら点数をつけたかという情報が書かれた紙切れで知るなどというのはドアホとしか言いようがない。
診療内容を知りたいと思うのなら、主治医に尋ねたらいいじゃないか。
医療情報を知りたければ、診察室で尋ねたら良い、ただそれだけの話です。
主治医が忙しそうにしていて聞けなかったので、診療情報明細書を見て推測しました、などという患者いたら、ドアホと罵ってあげる。そして、そういうアホな患者を、この勝村某が作ろうとしているとしら、最初に上げた言葉を投げつけてやる。
「事件は現場で起こっているんだ! 会議室で起こっているんじゃない!」

また、「そもそも患者本人に本当の病名や薬を伏せることは、あってはならない」って何ですか!
本当の病名や薬が本当はどういう薬かというのを伏せないといけないことも、現場ではあるんです。
現場を知らず、かつ現場を担当する能力も全くないど素人が、会議室で大きな権限を持ってあれこれ主張し、このような愚策、それも無駄であるだけでなく弊害もあるような施策を、現場に押しつける。
もう一度、最初の言葉を書いておく。
「事件は現場で起こっているんだ! 会議室で起こっているんじゃない!」
posted by machiisha at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月03日

情けない国家

また日本の首相が辞めた。

すぐ投げ出すような者も情けないのですが、投げ出さざるを得ないこの国の形が、私にすれば一番情けないと思う。そういう国の国民であることも。

この国は、アメリカにお伺いをたてて拒否されないようにしないといけない。そうしないと、この国の安全保障が立ちゆかないという。
また、この国の政治家は、検察に睨まれてはいけない。政治スキャンダルを捏造され、マスコミからバッシングされる。それにのってこの国の国民は踊るために支持率低下という結果となり、辞めざるを得なくなる。

この国、この国民に合ったような政治ということなのでしょう。
この国、この国民に、この首相ということ。
posted by machiisha at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日

どの口が言うんだの典型例

ちっとは恥ずかしくないのかと言いたい。
ほんと、あきれ果てるとはこのことだ、油井某と共同通信。

全文引用しておこう、こういう厚顔無恥な者達がいるってことで。

後絶たぬ医療従事者の事件 「モラル低下」と懸念も
2010年5月19日 提供:共同通信社
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/05/19/120463/
-----(ここから引用)-----
 専門的な知識を持つ医療従事者が、その立場を悪用した可能性のある事件がまた起きた。警視庁が18日に不同意堕胎の疑いで逮捕したのは、著名な大学病院に勤務する現職の若手医師。これまでも医師や看護師が逮捕されるケースが後を絶たず、識者からは「モラルの低下」を懸念する声も上がっている。

 今年2月、京都大病院に入院中に発作を起こした女性から、極めて高濃度のインスリンが検出されていたことが発覚。看護師の女が必要のない多量のインスリンを投与していた疑いが浮上し、京都府警が殺人未遂容疑で逮捕した。

 一方、京都市内の別の病院では1998年、ポットの湯で入れたコーヒーを飲んだ医師らが嘔吐(おうと)を訴える騒ぎも。毒物のアジ化ナトリウムが検出され、1年半後に傷害容疑などで同僚医師が逮捕されている。

 2001年には、仙台市のクリニックで准看護師だった男が、患者5人に筋弛緩(しかん)剤入りの点滴を投与したとして殺人などの疑いで立件された。

 こうした事態に、医事評論家水野肇(みずの・はじめ)さんは「医師法などは、医師や看護師は悪いことをしない前提で権限を与えており、より高いモラルが要求される」と厳しい視線を向ける。医療ジャーナリスト油井香代子(ゆい・かよこ)さんは「大半の医師は誇りを持って仕事をしているが、中にはネット上で患者を中傷する若い世代の医師もみられる。職業倫理の低下を指摘する声は医療界からも上がっている」と話した。
-----(引用)-----

不同意堕胎事件関連の記事です。

どこの分野においても犯罪者はいるし、またモラルのない奴もいる。
それは、医療分野に限らない。
マスコミには特に多いし、医療ジャーナリストとか自称している連中は存在そのものがプロとしての資格も無ければ発言もモラルのかけらもない。その典型がこの油井某なのは、私は何度も事実を上げて指摘している。たぶん、私が知らないことが他にもこの油井某には多数あると思う。
自分の悪行を指摘されても反省せず、何をイケシャーシャーとこの手の発言をしているのか、あきれ果てるよ、まったく。
さすが、自称医療ジャーナリストだ。

なお、少数例をあげて一般化するのは、典型的な詭弁です。
wikipediaから詭弁
早まった一般化(hasty generalization)
>この種の話法例は容易であり「ある貧困者が努力により成功した」「ある障害者が努力により成功した」などの論調により統計的な検証を待たずして命題として認証される誤謬の原因となる可能性がある。
>都合の良い事例や事実あるいは要因のみを羅列し、都合の悪い論点への言及を避け、誤った結論に誘導する手法は「つまみぐい(Cherry picking)」と呼ばれる。また、極稀な例を挙げ、それをあたかも一般的であるように主張することもこの一種となる。

症例報告を一般化するな、一般化するには統計学的な検証が必要、これは医学研究の大原則です。
しかし、一般社会ではこういう詭弁が蔓延している。
悪徳商法に特に多い。
私はこれを飲んでこんなに元気でいます!、というような広告のいかに多いことか、そしてそういう広告を信じて買うバカのいかに多いことか。
この共同通信の記事も、この「誤った一般化」という詭弁の典型だし、さらにあくどいのは「おまえが言うな」の典型でもある。

厚顔無恥もここに極まれり。

ただし、マスコミや自称医療ジャーナリストに、厚顔無恥と指摘しても無駄なことも分かってはいる。
厚顔無恥な者に、厚顔無恥と指摘するのは蛙の面になんとやらですから。
posted by machiisha at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする