神戸新聞のこの記事を読んで(実はssdさんのブログで知ったのですが)、最初に思い浮かんだのはこの有名な台詞です。
ssdさんのブログ、「そもそももそもそ」
http://ssd.dyndns.info/Diary/?p=6190
神戸新聞の記事「明細書で治療内容歴然 がん未告知患者にどう説明」
http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0003104415.shtml
診療情報明細書の発行義務化でこういうデメリットが起こった(起こりえるじゃなく起こったという実例報告)という現場からの報告に、これを推進したあの勝村某がこう反論した。
-----(ここから引用)-----
これに対し「医療情報の公開・開示を求める市民の会」世話人で、中央社会保険医療協議会(中医協)委員として領収書発行を訴えてきた勝村久司さんは「そもそも患者本人に本当の病名や薬を伏せることは、あってはならない」と指摘。「明細付き領収書は自分の医療情報にアクセスする大切なきっかけだ」と発行の意義を強調する。
-----(引用、終わり)-----
自分の医療情報を知ることは大切であるが、それは本来、診療情報明細書のような紙切れ、それも自分の疾病や治療内容を解説する目的ではない診療内容にいくらの点数がついているか、国はいくら点数をつけたかという情報が書かれた紙切れで知るなどというのはドアホとしか言いようがない。
診療内容を知りたいと思うのなら、主治医に尋ねたらいいじゃないか。
医療情報を知りたければ、診察室で尋ねたら良い、ただそれだけの話です。
主治医が忙しそうにしていて聞けなかったので、診療情報明細書を見て推測しました、などという患者いたら、ドアホと罵ってあげる。そして、そういうアホな患者を、この勝村某が作ろうとしているとしら、最初に上げた言葉を投げつけてやる。
「事件は現場で起こっているんだ! 会議室で起こっているんじゃない!」
また、「そもそも患者本人に本当の病名や薬を伏せることは、あってはならない」って何ですか!
本当の病名や薬が本当はどういう薬かというのを伏せないといけないことも、現場ではあるんです。
現場を知らず、かつ現場を担当する能力も全くないど素人が、会議室で大きな権限を持ってあれこれ主張し、このような愚策、それも無駄であるだけでなく弊害もあるような施策を、現場に押しつける。
もう一度、最初の言葉を書いておく。
「事件は現場で起こっているんだ! 会議室で起こっているんじゃない!」