改正脳死移植法の実施以来これで6例目だそうで、マスコミの扱いも小さくなってきた。
ニュースでさえなくなってきたということなんでしょう、つまり脳死移植というのが日常診療化してきていると。
かたくなに脳死移植に反対する人たちの発言の理不尽さには辟易していたのですが、それさえもう報道されなくなってきている。以前は、必ず一緒に報道されていたのに。
これもマスコミが日常茶飯事と見なしてきたことの証拠でもある。
扱いはどこも小さいのですが、googleで出てきた記事で、jijicomから。
患者8人に移植へ=「ドナーに感謝」手術前に涙-家族承認6例目脳死
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010090400261
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家族承認による6例目の脳死移植は4日午後、提供臓器の摘出手術が行われた。臓器は福島県立医大病院など7病院に運ばれ、8人の患者への移植手術が順次始まった。
脳死判定されたのは東北地方の男性。1人のドナーから一度に8人の患者に臓器が提供されるのは初めてという。
このうち、閉塞性細気管支炎で肺の移植を受ける岡山大病院の20代男性患者=北海道在住=は、手術前に取材に応じ「希望を持ちながら治療を受け続けた。ドナーには感謝の一言しかない」と涙を浮かべて話した。
手術は、心臓が東京女子医大病院で拡張型心筋症の20代男性に、肺は岡山大病院のほか、京都大医学部病院で間質性肺炎の50代男性に、腎臓は福島県立医大の40代と50代のいずれも慢性糸球体腎炎の男性に移植される。
肝臓は名古屋大医学部病院で肝硬変の50代女性に、膵臓(すいぞう)は藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)で1型糖尿病の20代女性に、小腸は九州大病院でヒルシュスプルング病類縁疾患の20代男性に移植される。
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レシピエントの皆さんは、この肺移植を受ける人のように、ドナーやその家族たちへの感謝を。そして、その感謝を持ち続けて生きてほしいと、私は願います。自分は生かされているのだという思い、そして多くの人たちのおかげで生を続けられているのだという感謝が、ひいては自分の人生を有意義なものにしていくのではないかと思う。
それと、今回は小腸移植もされるというのにも注目しました。いつも小腸だけは移植されないことが多いのに、今回はできるのかと。
2010年09月05日
2010年09月03日
grub2 の再インストール
パソコンメモ。
LinuxとWindowsの両方入れているとかの場合、Linuxの後にWindowsをインストールするとLinuxを起動できない。
その場合、grub2の再インストールをする。
そのやり方のメモ。
LiveCDで起動する。
ターミナルで以下を実行する。
1) sudo fdisk -l
これは、Linuxがインストールされているパーティションの確認。
仮にsda3に入っているものとする。
2) sudo mount /dev/sda3 /mnt
Linux(今回はUbuntu)がインストールされているパーティションがsda3、かつ/bootが別パーティションになっていないこと。もし別パーティションにしていると、たぶんこれもmountしないといけないと思う。
3) sudo grub-install --root-directory=/mnt /dev/sda
これでgrubがインストールされる。
4) sudo reboot
再起動され、ハードディスクから起動し、おなじみのgrub画面が表示される。
Linux(Ubuntu)を起動させる。
そして、ターミナルでgrubをupdateする(たぶんこれが重要)。
5) sudo update-grub
(私のメモです。つまり、自己責任でと)
LinuxとWindowsの両方入れているとかの場合、Linuxの後にWindowsをインストールするとLinuxを起動できない。
その場合、grub2の再インストールをする。
そのやり方のメモ。
LiveCDで起動する。
ターミナルで以下を実行する。
1) sudo fdisk -l
これは、Linuxがインストールされているパーティションの確認。
仮にsda3に入っているものとする。
2) sudo mount /dev/sda3 /mnt
Linux(今回はUbuntu)がインストールされているパーティションがsda3、かつ/bootが別パーティションになっていないこと。もし別パーティションにしていると、たぶんこれもmountしないといけないと思う。
3) sudo grub-install --root-directory=/mnt /dev/sda
これでgrubがインストールされる。
4) sudo reboot
再起動され、ハードディスクから起動し、おなじみのgrub画面が表示される。
Linux(Ubuntu)を起動させる。
そして、ターミナルでgrubをupdateする(たぶんこれが重要)。
5) sudo update-grub
(私のメモです。つまり、自己責任でと)
ラベル:パソコン
2010年08月29日
押し売りテレビ
ヨミウリ系列のテレビ局がやっている24時間テレビのことです。
善意、実際は偽善でしかないものをテレビ電波で垂れ流す。感動、その実は無理矢理作られた偽物の感動でしかないものを垂れ流す。
私は、こんな番組を見ても不愉快にしかならないので見ないのですが、今回は注目していました。
無介助分娩を感動(偽物の感動)ものでやるというのを、それも出演する家族関係者がmixiで書いていたらしい。テレビ局の方も、そういう内容にすると予告もしていたらしい。
これに対し、ブログが沸騰していたというのが、注目していた理由です。
いつも訪問している助産院は安全?さんとこ、うろうろドクターさんとこ、そして新小児科医のつぶやきさんとこなどで取り上げられていたので、経過も分かっていた。
で、注目していたのですが、見逃した、、、(^^)
NHKの衛星放送のアニメを見ていた、、、
内容は、、、
>「『出産シーン』は一瞬で、
>「安易な自宅での出産は危険を伴います。助産師や医師の立会いを求めるようにしましょう」
>という、テロップも入ってましたが、
という中途半端なものだったようです。
ただ、というかそれ以上にこのテレビ局のアホさ加減が良く出ているというか、、、
>水中出産ですね。
だったそうです。
ヨミウリ系列の妊娠、出産、さらにはこの国の産科事情ということへの無知さ、そして最初にも書いたように偽善、偽感動の押し売り、それで視聴率を取って金儲けさえできたらよいというこの会社の姿勢が良く出ている。
私が、この無介助出産放送ということで感じていたものは、無謀登山と同じ、いやそれ以上のモラルの無さへの嫌悪感です。そして、そういうものを人々が感動するだろうと予想するテレビ局の人間への反吐が出るような嫌悪感です。
登山での事故、それも救急隊を呼ばないといけないような重大事故はどれほどの率なんでしょう?
出産で危険なことが起こる確率は250分の1、つまり250回に1回は産婦や胎児、新生児に危険なことが起こる(という統計が出ている)。登山の事故確率はこれよりはるかに低いはずです(今の周産期リスクの低さ、ほとんど人が妊娠出産が安全だと思い違いをしているようになっているのは、以前にも書いたように、産科医たちの血のにじむような努力のおかげなのです)。
この前、救助隊のヘリコプターが墜落し何人か死亡した事件があった。ご丁寧にマスコミ関係者の中にも、この事件での無謀取材で死亡した例さえあった。
ヘリコプター出動などという例は、いわば高度周産期センターでの大手術、そして新生児もNICU直行というようなものに当たるでしょう。
で、そういう登山(出産)を、無計画(既に8人も子どもいる)に、ガイド(産科医)もつけず、登山にど素人が、知っているつもりになって、軽装で事故が起こった時の備えを何もせず(助産師さえつけず)にやったとしたら、、、
そして、テレビ局が、登山中のライブ中継をはさみながら、時に芸人にインタビューさせ、山の風景はすばらしいとか登山の苦労、そして達成した時の感動を、大げさにあおり立てるとしたら、、、
そういう登山は、たとえ無事に帰ってきたとしても非難されて当然のはずです。そして、そういう番組を制作し放送したテレビ局も。
ましてや、それで事故が起こり、救助隊が出動したりしたら。
自分たちは山で死ぬのは本望だと、救助を要請しなかっても、周りはほっとくわけにはいきません。
救助に出動せざるをえない。
救助のリソースは無限ではありません。
きちんと登山に備え、ベテランガイドをつけて登山して、突然の天候以上で助けを必要としたような人への救助ができなくなる可能性もある。時にはあのヘリコプター事故のように二重遭難、二次事故ということもあり得る。
これと同じことが、この無介助分娩という、無知で、無謀なことにも起こり得るのですし、既に起こってもいると思います。
こういうお馬鹿な連中はどこにでもいる。カルト教団の信者や、今話題のホメオパシーの信者も同様でしょう、いつまでも無くなることはない。
しかし、それを感動もの、善意ものという形で放送するテレビ局は、絶対に許してはいけない。
それにしても水中出産とは。
この家族、どこまでのドアホなんだろう。
自然教も極まれりなんでしょうけど、我々は陸上生物だぞ。
水中で出産なんて不自然極まる!
善意、実際は偽善でしかないものをテレビ電波で垂れ流す。感動、その実は無理矢理作られた偽物の感動でしかないものを垂れ流す。
私は、こんな番組を見ても不愉快にしかならないので見ないのですが、今回は注目していました。
無介助分娩を感動(偽物の感動)ものでやるというのを、それも出演する家族関係者がmixiで書いていたらしい。テレビ局の方も、そういう内容にすると予告もしていたらしい。
これに対し、ブログが沸騰していたというのが、注目していた理由です。
いつも訪問している助産院は安全?さんとこ、うろうろドクターさんとこ、そして新小児科医のつぶやきさんとこなどで取り上げられていたので、経過も分かっていた。
で、注目していたのですが、見逃した、、、(^^)
NHKの衛星放送のアニメを見ていた、、、
内容は、、、
>「『出産シーン』は一瞬で、
>「安易な自宅での出産は危険を伴います。助産師や医師の立会いを求めるようにしましょう」
>という、テロップも入ってましたが、
という中途半端なものだったようです。
ただ、というかそれ以上にこのテレビ局のアホさ加減が良く出ているというか、、、
>水中出産ですね。
だったそうです。
ヨミウリ系列の妊娠、出産、さらにはこの国の産科事情ということへの無知さ、そして最初にも書いたように偽善、偽感動の押し売り、それで視聴率を取って金儲けさえできたらよいというこの会社の姿勢が良く出ている。
私が、この無介助出産放送ということで感じていたものは、無謀登山と同じ、いやそれ以上のモラルの無さへの嫌悪感です。そして、そういうものを人々が感動するだろうと予想するテレビ局の人間への反吐が出るような嫌悪感です。
登山での事故、それも救急隊を呼ばないといけないような重大事故はどれほどの率なんでしょう?
出産で危険なことが起こる確率は250分の1、つまり250回に1回は産婦や胎児、新生児に危険なことが起こる(という統計が出ている)。登山の事故確率はこれよりはるかに低いはずです(今の周産期リスクの低さ、ほとんど人が妊娠出産が安全だと思い違いをしているようになっているのは、以前にも書いたように、産科医たちの血のにじむような努力のおかげなのです)。
この前、救助隊のヘリコプターが墜落し何人か死亡した事件があった。ご丁寧にマスコミ関係者の中にも、この事件での無謀取材で死亡した例さえあった。
ヘリコプター出動などという例は、いわば高度周産期センターでの大手術、そして新生児もNICU直行というようなものに当たるでしょう。
で、そういう登山(出産)を、無計画(既に8人も子どもいる)に、ガイド(産科医)もつけず、登山にど素人が、知っているつもりになって、軽装で事故が起こった時の備えを何もせず(助産師さえつけず)にやったとしたら、、、
そして、テレビ局が、登山中のライブ中継をはさみながら、時に芸人にインタビューさせ、山の風景はすばらしいとか登山の苦労、そして達成した時の感動を、大げさにあおり立てるとしたら、、、
そういう登山は、たとえ無事に帰ってきたとしても非難されて当然のはずです。そして、そういう番組を制作し放送したテレビ局も。
ましてや、それで事故が起こり、救助隊が出動したりしたら。
自分たちは山で死ぬのは本望だと、救助を要請しなかっても、周りはほっとくわけにはいきません。
救助に出動せざるをえない。
救助のリソースは無限ではありません。
きちんと登山に備え、ベテランガイドをつけて登山して、突然の天候以上で助けを必要としたような人への救助ができなくなる可能性もある。時にはあのヘリコプター事故のように二重遭難、二次事故ということもあり得る。
これと同じことが、この無介助分娩という、無知で、無謀なことにも起こり得るのですし、既に起こってもいると思います。
こういうお馬鹿な連中はどこにでもいる。カルト教団の信者や、今話題のホメオパシーの信者も同様でしょう、いつまでも無くなることはない。
しかし、それを感動もの、善意ものという形で放送するテレビ局は、絶対に許してはいけない。
それにしても水中出産とは。
この家族、どこまでのドアホなんだろう。
自然教も極まれりなんでしょうけど、我々は陸上生物だぞ。
水中で出産なんて不自然極まる!