大淀病院事件>ネット言論の圧殺

大淀病院の毎日新聞による捏造事件では、それが誤報、捏造だというのが明らかになり、さらに一般世論の論調が変わっていったことの原因としてネット上でさかんに反論が行われたことが考えられます。いや、それ以外には考えられないとさえ言えると思います。
そしてそのネット上での論調を決定づけたのは、私も引用したm3.comにおける情報です。
あの詳細な情報、事実がなかったら、たとえ医師だろうが毎日新聞を初めとした一般マスコミの報道が嘘だという論調の一致はなかったはずです。あの情報がなかったら、マスコミの報道はどうもおかしいというところまでだったはずです。
奈良南部の産科医療の崩壊という結果は同じだったでしょうが、それでもマスコミの報道は嘘だったのだという事実の重みは、それまで一生懸命に産科医療に尽くしてこられた大淀病院の産科部長には、幾ばくかの支えにはなってくれたのではないかと思います。分かってくれる人がいるのだと。

ところが、こういうネット上の言論を圧殺しようという動きが出てきました。

事実を無視してでも、いわゆる医療被害者とかいう者達の側にたった報道をする者や、そういう報道を利用して自分たちの無理を通そうという者達にとって、ネット上のこういう言論は不都合以外の何ものでない。
それなら、それを圧殺してやろうとするのは当然ではあります。

転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070429i401.htm
-----(ここから引用)-----
 奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、高崎実香さん(当時32歳)が出産時に脳内出血を起こし、19病院に転院受け入れを断られた後、死亡した問題で、高崎さんの診療経過など極めて詳細な個人情報がインターネット上に流出していることがわかった。

 情報は医師専用の掲示板に、関係者らしい人物が書き込んだとみられ、「転載して結構です」としていたため、同じ内容が、医師や弁護士など、かなりの数のブログに転載されている。
-----(引用、終わり)-----

「医師専用の掲示板」とはm3.comのことでしょう。そして、それを私も引用したように、多数のブログだけでなく2chにも転載されたのは、紛れもない事実です。
その情報は、「極めて詳細」でした。また、医療記録ですから、それは患者の「個人情報」であったのも事実です。
そういう詳細でかつ事実であったからこそ、私たち医師はあの毎日新聞やその後のテレビを初めとしたマスコミ報道に反発したのです。事実の重みがそうさせたのだと言ってもいい。

これに対し、遺族やその弁護士は、「許し難い」と主張し、刑事告訴も検討しているそうです。
-----(ここから引用)-----
 遺族側の石川寛俊弁護士が28日、大阪市内で開かれた産科医療をめぐる市民団体のシンポジウムで明らかにした。石川弁護士は、個人情報保護条例に基づく対処を町に要請した。遺族は条例違反(秘密漏示)などでの刑事告訴も検討している。
-----(引用、終わり)-----

-----(ここから引用)-----
 石川弁護士は「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた人物としか思えない書き込みもある。許しがたい」と批判している。

 遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、診察室で何も言えない」と話している。
-----(引用、終わり)-----

なんというか、一言でいえば「汚い」ということにつきますか。
そして、「被害者」とかいう者達がよく言う「真相究明を」とかいうものが、まさに嘘八百なのだというのがよく分かります。

あの毎日新聞のスクープは、この「遺族」から得た情報でなされたものです(これは毎日新聞自身がそう書いている)。つまり、自分たちの個人情報を、それも都合のいい情報だけを毎日新聞に流すことであの報道が出た。ところが、自分たちに都合が悪い情報が別のところから出たら、今度は「患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、診察室で何も言えない」と言う。
なんという手前勝手さでしょうか。
これでは、それは違うではないかと医療側は反論できないことになってしまいます。こういう事実があるではないかと事実を持ち出しての反論ができないことになる。
さらに、ネット上における「事実」に基づいた議論でさえもできないことになります。まさに言論弾圧です。

被害者とかいう者達の「真相究明を」とかいうものの実態とはこういうものでしかないということでしょう。彼らの言う「真相」とは、自分たちに都合がよく、そしてそれで医療からいかに金をせしめられるかというにつきるということなんでしょう。
まさに「汚い」としか言いようがない。

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