日本の医療が崩壊している

日本の医療制度は国民皆保険制度の上に成り立っている。この制度は、全国民による相互扶助と、医師を含めた医療職の両輪がうまく働くことで成立しています。
それが今崩壊しようとしています。
国民は保険料を払わなくなっている(払えなくなっている)。そして医療職では、特に医師が逃散して、国民が医療を受けたくても医師がいなくなり病院がなくなってきています。さらに、国は混合診療解禁という正面からと低医療費政策という絡めてからと両面から、数十年、営々と築いてきたこの制度を壊そうとしている。

私は危機感を持っています。このままでは医療が崩壊してしまう。
いろいろ書きたいのですが、どうもまとまらない。
それで、、、

以前紹介した最凶さんが本田宏先生と小松秀樹先生(医療崩壊という本を書かれた)による講演会に出席され、その参加記録をブログに書かれています。
出もの腫れもの処嫌わず
http://black.ap.teacup.com/saikyou/
ここの「ヒデキとヒロシの夢のコラボ報告・その1」から「その4」をご覧下さい。
特にその1(http://black.ap.teacup.com/saikyou/149.html)。
-----(ここから引用)-----
 とくに最初の演者の本田センセの話は、長年の成果を詰め込んだ講演用のパワーポイントのCDがあって、あとは台本とご本人のお面があれば、どこでも誰でも本田宏講演会ができるという優れもの。このCDは、そのうちメディカルコンパスのHPでも入手できるよーにするとか言ってたので乞うご期待。じゃあ後はそれを見てもらうことで、なんてゆーとタコ殴りにされそーなんで、カンジンの内容はってーと、厚労省の唱える「医療費亡国論」によって不当に低く抑えられている医療費が、医療崩壊の根本であるコトをいろんなグラフやたとえを使って紹介してるんだけど、フツーなら退屈な医師の数比較なんかでも、OECD諸国で60才以上まで集計してるのは日本だけとかの裏話のサービスも忘れないんで、たいへん分かりやすい。

 なかでも日本の公共事業費が異常に多いのを、高速道路の緊急電話が一台250万もすることなんかを例にあげて、「社会保障国じゃなくて、社会舗装国日本」とか、日本で使われる金が「公共事業50兆、パチンコ30兆、医療30兆、葬式15兆」って比較から「日本人は暖かい医師より、冷たい(墓)石に金を出す」とか、キャッチフレーズがうまいねー。
 ほかにも「今日はここだけ覚えてって下さい、医師は12万人不足です」とか「日本は医療費は低く、自己負担は高い」なんてのがあり、栗橋病院がつぶれてもジャパネットかなんかの商品解説で食ってけんじゃないかってくらいで、さっすが、つかみがショーブの民放の言い合い番組で、長いこと番を張って来ただけのことはありますな。
-----(引用、終わり)-----

ここで紹介されている「CD」を私は手に入れました。そして、本田先生に公開の許可をいただきました。
リンクしておきますのでクリックしたらダウンロードできるはずです。
http://www.hashimoto-clinic.jp/datafile/honda20070113.ppt
****(以下、平成19年1月27日、加筆)****
この講演会は Medical Compass(http://www.medicalcompass.jp/)が企画したものです。
上記サイトからもこのPPTファイルをダウンロードできます。
なお、PPTファイル自体は鳴門市医師会(http://www.tokushima.med.or.jp/narutoshi/index.html)に置かれています。
このPPTファイルは配布自由で、改変も可能と本田先生は言われています。
本田先生の主張に共鳴してくれるかたなら、中のデータを自由に使って、現在の医療危機問題を広く訴えて下さい。それこそが、本田先生がこういう講演をされている主旨に沿うものと私は思います
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「ヒデキとヒロシの夢のコラボ報告・その2」も、私は感動しました。
http://black.ap.teacup.com/saikyou/150.html
特に、「患者は消費者ではない」と認識するべきだという話。
-----(ここから引用)-----
 でもそれは、完全競争市場型医療を目指す政府や財界、アメリカの思うつぼ。イギリスの医学誌・ランセットが、イギリスの医療崩壊の立て直しについて政治家が「消費者中心の医療」と唱えているのに反対してこー主張してるんだと。
「市場とは、競争原理が機能し、情報へのアクセスが平等でふんだんにあるという前提で、消費者が自ら参加するゲームである。(しかし)医療では情報を誰もが平等に得て、しかも、それを正しく理解できるなどということはかつてなかったし、未来もない。医療はゲームではない。医療は社会的善であり、公平でなければならない。患者は消費者ではなく、純粋に、ただ単に患者である。

 つまり患者が消費者であれば、ゲームの勝ち負けは自分の責任ということになるワケ。そして、お金を出さない人は消費者と見なされない。あれ?これって暮れにやってた国民年金の番組で、厚労省の役人が言ってたセリフによーく似てるじゃん?。
でもって、アメリカ型の医療はまさにそーゆー原理で動いてるから、医療産業は発展するし、高い民間保険に入らなくては払えないくらい医療費はバンバン上がるけど、経済的にはプラスとゆーことになる。一方ビンボー人は、保険に入れない人が4500万人もいて、中流層も医療費による自己破産が原因の第1位になるくらい。
-----(引用、終わり)-----

医療に市場原理を持ち込んではいけないのです。
ところが今政府は医療を市場原理が支配しているアメリカのようにしようとしている。その一歩が低医療費政策であり混合診療導入です。
特に低医療費政策によって今医療は疲弊しています。そのため、勤務医がどんどん辞めて行っている(立ち去り型サボタージュ、あるいは逃散とも言われる)、そして病院が統合という名の閉鎖に追い込まれている。患者は受診したくても受診できない、そんな状態に、この日本がなりつつあるのです。

最後に、三重県医師会のこのページをご覧下さい。
日本の医療制度が崩壊する?!
http://www.mie.med.or.jp/hp/iryou/iryou.html
フラッシュアニメもあります。
http://www.mie.med.or.jp/hp/iryou/flash.html

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