この事件、私は強い怒りを感じている。
倫理、倫理と叫んで、それで何か良いことをやっていると思い込んでいる者達の厭らしさを、醜さを感じるからです。そして、この手の者達がよくやることでもあるのですが、人倫に悖ると非難された側に具体的な根拠を持ち出されて反論されると、今度は議論のすり替えをやりだす。混合診療問題を持ち出したり、臨床試験の問題点を指摘するのが目的だとか。
(続)捏造報道の正当化・議論すり替えを図る朝日新聞(2010/12/06)
http://iryohodo.umin.jp/contents01.html#rinshoi1206
卑怯としか言いようがない。
10月15日に一面にデカデカと出した記事や社会面に書いた「患者出血「なぜ知らせぬ」 協力の病院、困惑」の記事、さらに社説の「研究者の良心が問われる」と、ナチスドイツの人体実験になぞらえてまで東大医科研や中村教授を非難した、そこからどこをどうやったら混合診療問題や臨床試験の問題点が浮き彫りになってくるのか?
議論のすり替え以外の何物でもない。
臨床試験や治験に問題点は当然ある。
しかし、この問題は難しい。我々医師でも理解することすら難しいし、ましてやその解決策などさっぱり分からない。朝日が言っているような「国家に一元化」などということで解決などしないだろうし、逆によけい悪くなりさえするかもしれない。
朝日が、臨床試験や治験の問題点を指摘したいというのなら、それをやればよい。現状はこれこれで、日本はこうなっており、世界はこうでと、詳しく解説し、複数の専門家の意見を載せ、その上で、こうやれば良いのではないかと、紙面を割いて主張すればよい。
それができるのならだけど、できるはずがないのです。
現状を、新聞読者に分かるように書くことさえも不可能と思います。新聞の全ページを使っても不可能だと思う。
治験対象者の人権を守ろうとか、そういうきれい事を並べて解決するような、そんな単純な問題じゃないのです。あの記事を書いた者達が、臨床試験や治験問題を理解しているとは思えないし、ましてやその解決策なども持ち合わせているとも思えない。だから、倫理、倫理とさけんでいるだけなのでしょう。
Yosyan先生が、この治験に関する考察をされています。
2010-11-13 治験のお話
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20101113
2010-11-15 もう一度、治験のお話
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20101115
癌ペプチドワクチンは、その研究者は、その有効性にかなり手応えを感じているようですが、本当に臨床で使えて、実際臨床上、目に見えて有効な効果を得られるようなものなのか、今のところは分からない。そんな現状であるだけに、莫大な資金と時間と人手をかけて臨床試験、治験をやるという製薬会社がないというのも容易に理解できる。だから、今はその研究者が手弁当のような形でほそぼそと臨床試験の初期の段階をやっている。
そういう現状のところに、国家に一元化し治験段階の厳密な方法論を適用しろなどとされたら、どうなるか。
誰も手をつけられない。少なくともこの日本では絶対に不可能でしょう。
「がんワクチンはプレリミナリーの段階」、国立がん研究センターでシンポ
http://www.m3.com/iryoIshin/article/128479/index.html?portalId=mailmag&mm=MD101118_CXX
-----(ここから引用)-----
臨床試験と治験の乖離、オールジャパン体制が必要
本シンポジウムでは、がんワクチン実用化に向けた制度の問題点についても取り上げられた。その一つは臨床試験と治験の間に乖離があること。国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科・造血幹細胞移植科の平家勇司氏は、「米国では一つのパッケージとして、 FDA(米医薬食品局)が関わり、臨床試験と治験がシームレスに進行する。一方、日本では臨床試験と治験が全く違うフレームで行われており、無駄な手間がある。第I、II相試験を臨床試験で、第II、III相試験を治験で、という形が理想だが、現状は臨床試験と治験が別々に管理されている」と指摘した。
この点について、三重大学遺伝子・免疫細胞治療学分野教授の珠玖洋氏は、試験薬製造に関わる問題を強調。治験のためには試験薬を治験薬のGMPに沿って製造する必要があるが、通常の研究用のスケールの製造では数十万円から数百万円のコストで済むが、 GMP製造だと数千万円から数億円と大きく跳ね上がる。臨床試験から治験への移行を容易にするために、珠玖氏は「GMP製剤を研究者の手の届くところに置くことが重要」と述べた。
さらに「今の制度を受け入れた上で、どうワクチン開発を促進していくか」(平家氏)という視点から、珠玖氏は、開発資金支援、共同利用施設の拠点構築、専門領域のコンサルティング提供、製薬企業との早期のアライアンス、の4点の充実を通して、オールジャパン体制の構築を訴えた。同様に平家氏も全国規模のがんワクチン探索的臨床研究支援基盤「がん免疫療法ネットワーク」を立ち上げ、研究者主体の臨床研究を支援し、企業治験を誘導する流れを作る必要があると意見を述べた。
特許がなければ製剤化困難
「No patent、No care」(特許がなければ病気を治せない)。この言葉を出して特許の重要性を指摘したのは、脳腫瘍や種々の固形がんに対するWT1ペプチドワクチンの臨床開発を進めている大阪大学大学院医学系研究科機能診断学教授の杉山治夫氏。杉山氏は「独占できる権利がないものに、リスクを取って企業は手を出さない。研究者として特許を取得すると製剤化の邪魔になると思っていたが、むしろ特許がなければ製剤化は難しい」と経験を踏まえて発言。また、WT1ペプチドワクチンの開発に関して、「1992年に基礎研究をスタート、2018年頃に製剤化が見込まれている。ここまで26年という時間を必要とする計算」と臨床開発の長い道のりを強調した。
-----(引用、終わり)-----
こんな現状であることは、朝日も分かっているはずです。
にもかかわらず、なぜあんな記事を書いたのか?
癌の免疫療法については、他に重大な、そして大きな問題がある。
卵巣がん体験者の会スマイリー代表 片木美穂さんも指摘している「イチャモン免疫療法」の方が、はるかに重大問題のはずです。多くが臨床試験と称してやっているが、もちろん東大医科研がやっているようなきちんとした臨床試験ではない。いや臨床試験とさえ呼ぶのがおこがましいような、ただの詐欺行為でしかないのが多いと思う。
その問題を記事にした方が、はるかに臨床試験や治験の問題点を指摘することになったはず。
なぜこれをせず東大医科研や中村教授を持ち出したのか?
陰謀論に傾きそうになってしまう。
朝日新聞に悪意を、それも故意の悪意があったのではないかという陰謀論に。
2010年12月19日
2010年11月30日
無料相談で鴨集め
「過払い」で検索してみて下さい。
金に目のくらんだ弁護士の無料相談と称するサイトがうようよヒットする。
無料ということで客を釣る、無料サンプル、無料相談、景品などなど、集客手段としてだけではなく、このやり方は社会心理学的にも効果が実証されている。
返報性とかいうらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%94%E5%A0%B1%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86
この返報性はマインドコントロールの重要な一手段でもある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB
弁護士は、この手がお好きなようで、弁護士個人がやっているだけじゃない、弁護士団体もやっている。
それも頻繁に。
これなどよく目にするその一例でしょう。
医療過誤の無料電話相談 第二東京弁護士会
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/29/128980/
-----(ここから引用)-----
第二東京弁護士会は、無料で電話相談に応じる「医療過誤・薬害110番」を12月1日に実施する。
当日は医療問題に精通した弁護士12人が交代で電話に出る。利用者の負担は電話料金のみで、東京都以外からの相談も受け付ける。
同会の内山知子(うちやま・ともこ)弁護士は「医療崩壊という言葉がよく聞かれる一方で、患者の被害救済が置いてけぼりにされているのではないか。病院の対応で不審に思うことがあれば相談してほしい」と呼び掛けた。
相談の受付時間は午前10時から午後4時、電話03(3504)8670まで。必要があると判断した相談者とは8日に都内で直接面談する。
-----(引用、終わり)-----
なんだかなぁ、ちっとは恥ずかしいと思わないのだろうか?
いや、思うわけないか。
自分たちは弱者の味方をしている、悪漢で強者であるとみなされている病院や医者にいじめられた患者を助けているんだ、それで少し金を受け取ろうとどこが悪い、正当な代金じゃないかと。それに、これは「無料」だよと。
この手の者達なら、当然、こう思い込んでいるだろうというのは、すぐ分かることではある。
金に目のくらんだ弁護士の無料相談と称するサイトがうようよヒットする。
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この返報性はマインドコントロールの重要な一手段でもある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB
弁護士は、この手がお好きなようで、弁護士個人がやっているだけじゃない、弁護士団体もやっている。
それも頻繁に。
これなどよく目にするその一例でしょう。
医療過誤の無料電話相談 第二東京弁護士会
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/29/128980/
-----(ここから引用)-----
第二東京弁護士会は、無料で電話相談に応じる「医療過誤・薬害110番」を12月1日に実施する。
当日は医療問題に精通した弁護士12人が交代で電話に出る。利用者の負担は電話料金のみで、東京都以外からの相談も受け付ける。
同会の内山知子(うちやま・ともこ)弁護士は「医療崩壊という言葉がよく聞かれる一方で、患者の被害救済が置いてけぼりにされているのではないか。病院の対応で不審に思うことがあれば相談してほしい」と呼び掛けた。
相談の受付時間は午前10時から午後4時、電話03(3504)8670まで。必要があると判断した相談者とは8日に都内で直接面談する。
-----(引用、終わり)-----
なんだかなぁ、ちっとは恥ずかしいと思わないのだろうか?
いや、思うわけないか。
自分たちは弱者の味方をしている、悪漢で強者であるとみなされている病院や医者にいじめられた患者を助けているんだ、それで少し金を受け取ろうとどこが悪い、正当な代金じゃないかと。それに、これは「無料」だよと。
この手の者達なら、当然、こう思い込んでいるだろうというのは、すぐ分かることではある。
2010年11月19日
自然教カルトを礼賛する新聞
自然分娩とか称する野良妊娠をマスコミは持ち上げている。
化学肥料を使わないとか農薬を使わないとかいうのと同じ感覚なんでしょう。これが高じてくると、医薬品を使わないとかワクチンを打たないとかいうのになってくる。そして妊娠、出産という人の一生の中で非常に危険な時期を、過去、人が血のにじむ努力で獲得してきた産科学、産科医療の成果を拒否し、江戸時代さながらの原始的な分娩を強行する者達が出てくる。それを自然だと思い違いして、自然分娩だと称していい気になっている。
この手の者達はカルトと言うしかない。自然教というカルト教団の信者。
カルト信者にはご勝手にと言うしかないので、この手の自然教信者にも同様の相手をするしかないが、この手の者達の問題は最後の最後になって一般社会の保護を頼ろうとすることです。特に周産期医療のように、そのリソースがギリギリで産科医療のスタッフの努力でなんとか維持できているようなものは、大切に使わないといけない。使わないでいいように、妊婦検診を受けて予防し、また使わざるを得ない時も、危険が予想される時にそのスタッフを予め確保しておいてその場合に備える。
ところが、この手の自己満足に酔ったカルト信者を礼賛するマスコミが、まだいる。
医師・助産師頼らず自宅出産 朝来の大森さん夫婦
http://mytown.asahi.com/areanews/hyogo/OSK201011160141.html
-----(ここから引用)-----
朝来市和田山町の山あいにある朝日地区で、農業や養蜂などを営みながら自給自足の生活を実践している大森げんさん(29)、梨紗子さん(30)夫婦に10月、三男かやちゃんが生まれた。妊娠の確認以外は医師にも助産師にも頼らず、定期的な妊婦検診も一度も受けなかった完全な自宅出産。17日に産後1カ月を迎えるが、母子ともに健康だ。
かやちゃんの誕生は10月17日午後11時ごろ。同6時ごろから陣痛が始まり、本格的に産む体勢を取り始めて3時間ほどで生まれた。「産むのは3人でもういいわ、と思うほど痛みはあったけれど、スムーズでした」と梨紗子さん。
長男つくし君(6)を助産院で、次男すぎな君(3)を病院で産み、毎月の妊婦検診などで自分の思いとは違う出産になった経験から、「私がリラックスできたら赤ん坊にもストレスのないお産になる。体重を増やさないなど妊娠中の自己管理さえできれば家族だけで産める」と言い切る。
大森家の田畑は農薬や化学肥料を使わず、耕しもしない自然農法。煮炊き、風呂、暖房の燃料はまき、食事は玄米に菜食が中心だ。できるだけ自然の恵みをそのまま生かす生活だ。梨紗子さんは出産直前まで田畑や家の周りの草刈り、まき割りを無理のない範囲で普段通りこなした。「山で百姓をしていると、どんどん不自然なことはしたくなくなる。自然の力で暮らしてきたからこそ自宅出産をやり通す力が私にあった」と話す。
夫のげんさんは「適切な出産方法を選ばずに最悪の結果になれば罪に問われるのかなと思ったこともあるが、出産に向けてきちんと準備をしているので大丈夫と思えるようになった。信じてあげることが大事です」と言い、家族の理解と協力の大切さを強調する。
母子保健を担当する朝来市の担当者は、妊娠中の適切な健康管理や異常分娩(ぶんべん)のリスクに備えるためにも、産科での受診や妊婦検診は欠かせないとしている。大森さん夫婦にも受診を勧めていたが、自宅出産の意思が固いことから様子を見守っていたという。
梨紗子さんも「本当に家で産みたいと望み、自己管理のできる人でないと危険です」と、安易な気持ちでの自宅出産を戒める。一方で、「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」とも願っている。
-----(引用、終わり)-----
ホント、勝手なことを言っていると思う。「母子ともに健康」だったのは運が良かったに過ぎない。それを感謝するのはいいことだし、良かったねで終わり。
しかし、「何かあったらサポートしてもらう」などということを自然教信者に言う資格はない。
サポートを受けるつもりなら、最初から受けろと。それがサポートを受ける者達の義務だし、ほとんどの者はその義務をきちんと果たしてからサポートを受けている。
それを、義務も果たさず、好き勝手なことをやっていい気になっている。
何かあってもサポートなど受けるな!
そのサポートを受ける資格を、あなたたちは自ら放棄しているのだ!
危険なことをやるのは勝手だ、しかし周りを巻き込む権利はない。危険なことをやるなら、最後までやり続けろ(つまり死ぬまでということ)。それが危険なことを強行した者の責任というものだ。
この手の利己的なカルト信者を見ると、私は強い怒りを覚える。
そして、この手の記事を書いているマスコミの無知にも。
化学肥料を使わないとか農薬を使わないとかいうのと同じ感覚なんでしょう。これが高じてくると、医薬品を使わないとかワクチンを打たないとかいうのになってくる。そして妊娠、出産という人の一生の中で非常に危険な時期を、過去、人が血のにじむ努力で獲得してきた産科学、産科医療の成果を拒否し、江戸時代さながらの原始的な分娩を強行する者達が出てくる。それを自然だと思い違いして、自然分娩だと称していい気になっている。
この手の者達はカルトと言うしかない。自然教というカルト教団の信者。
カルト信者にはご勝手にと言うしかないので、この手の自然教信者にも同様の相手をするしかないが、この手の者達の問題は最後の最後になって一般社会の保護を頼ろうとすることです。特に周産期医療のように、そのリソースがギリギリで産科医療のスタッフの努力でなんとか維持できているようなものは、大切に使わないといけない。使わないでいいように、妊婦検診を受けて予防し、また使わざるを得ない時も、危険が予想される時にそのスタッフを予め確保しておいてその場合に備える。
ところが、この手の自己満足に酔ったカルト信者を礼賛するマスコミが、まだいる。
医師・助産師頼らず自宅出産 朝来の大森さん夫婦
http://mytown.asahi.com/areanews/hyogo/OSK201011160141.html
-----(ここから引用)-----
朝来市和田山町の山あいにある朝日地区で、農業や養蜂などを営みながら自給自足の生活を実践している大森げんさん(29)、梨紗子さん(30)夫婦に10月、三男かやちゃんが生まれた。妊娠の確認以外は医師にも助産師にも頼らず、定期的な妊婦検診も一度も受けなかった完全な自宅出産。17日に産後1カ月を迎えるが、母子ともに健康だ。
かやちゃんの誕生は10月17日午後11時ごろ。同6時ごろから陣痛が始まり、本格的に産む体勢を取り始めて3時間ほどで生まれた。「産むのは3人でもういいわ、と思うほど痛みはあったけれど、スムーズでした」と梨紗子さん。
長男つくし君(6)を助産院で、次男すぎな君(3)を病院で産み、毎月の妊婦検診などで自分の思いとは違う出産になった経験から、「私がリラックスできたら赤ん坊にもストレスのないお産になる。体重を増やさないなど妊娠中の自己管理さえできれば家族だけで産める」と言い切る。
大森家の田畑は農薬や化学肥料を使わず、耕しもしない自然農法。煮炊き、風呂、暖房の燃料はまき、食事は玄米に菜食が中心だ。できるだけ自然の恵みをそのまま生かす生活だ。梨紗子さんは出産直前まで田畑や家の周りの草刈り、まき割りを無理のない範囲で普段通りこなした。「山で百姓をしていると、どんどん不自然なことはしたくなくなる。自然の力で暮らしてきたからこそ自宅出産をやり通す力が私にあった」と話す。
夫のげんさんは「適切な出産方法を選ばずに最悪の結果になれば罪に問われるのかなと思ったこともあるが、出産に向けてきちんと準備をしているので大丈夫と思えるようになった。信じてあげることが大事です」と言い、家族の理解と協力の大切さを強調する。
母子保健を担当する朝来市の担当者は、妊娠中の適切な健康管理や異常分娩(ぶんべん)のリスクに備えるためにも、産科での受診や妊婦検診は欠かせないとしている。大森さん夫婦にも受診を勧めていたが、自宅出産の意思が固いことから様子を見守っていたという。
梨紗子さんも「本当に家で産みたいと望み、自己管理のできる人でないと危険です」と、安易な気持ちでの自宅出産を戒める。一方で、「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」とも願っている。
-----(引用、終わり)-----
ホント、勝手なことを言っていると思う。「母子ともに健康」だったのは運が良かったに過ぎない。それを感謝するのはいいことだし、良かったねで終わり。
しかし、「何かあったらサポートしてもらう」などということを自然教信者に言う資格はない。
サポートを受けるつもりなら、最初から受けろと。それがサポートを受ける者達の義務だし、ほとんどの者はその義務をきちんと果たしてからサポートを受けている。
それを、義務も果たさず、好き勝手なことをやっていい気になっている。
何かあってもサポートなど受けるな!
そのサポートを受ける資格を、あなたたちは自ら放棄しているのだ!
危険なことをやるのは勝手だ、しかし周りを巻き込む権利はない。危険なことをやるなら、最後までやり続けろ(つまり死ぬまでということ)。それが危険なことを強行した者の責任というものだ。
この手の利己的なカルト信者を見ると、私は強い怒りを覚える。
そして、この手の記事を書いているマスコミの無知にも。