2011年02月06日

ロシアンルーレットの銃口を自分の子に向けて引き金を引いてみな、うまく弾が入ってなかったら快感だよ

いわゆる自然出産とか自宅出産、水中出産などをやってうまく行った者達(子どもが無事で生まれた者達)が、同じことを友人に勧めるのは、タイトルと同じことを言っているんだよと。

ご自分の子を開業助産師のところで産もうとされて亡くされた「琴子の母」さんのブログ「助産院は安全?」から。
ロシアンルーレット、その銃口は誰に?
http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20110205/1296879677
「助産院や自宅出産を選択して母子共に無事だった方は、「覚悟していました」って語るのはよくあることです。私も琴子が生きていたら、そういうことを言っていたのだろうなぁと、自分に嫌悪感を抱きつつ、子供の死を知らない方を幸福な方だと感じるようにも努めています。」

自分に嫌悪感を抱きつつという言葉の中に、重い感情が込められているんだなぁと思う。
そして、それ以上に、同じことを友人に勧める者達、さらにはマスコミ関係者やタレント達の安易なそして無知な言動への強い怒りも、私は感じる。

引き金を引いた時に弾が入っている確率はどれくらいなんだろう。
医療介入のない出産では250例に1例は、母子に異常事態が起こる可能性がある。そういう報告が少し前に出た。
江戸時代の母体死亡率、胎児、新生児死亡率はどれくらいだったのだろうか?
助産師だけの介助による出産というのが一般的だった明治、大正、さらには戦前はどうだったのだろう?
そんな昔となれば、実弾が入っている率は、たぶんこれより多いことでしょう。
これはtwitterで見たのだけど、、、
-----(ここから引用)-----
blackshadow0: 江戸時代の「自然な」分娩=「出産100回につき死産10以上、母体死亡1以上」だというのにね。医者の介入が必要とされるのは母体と子供の安全のためだと何故理解できないんだろう。
-----(引用、終わり)-----

私は兄弟2人で、弟は病院出産ですが、私は自宅出産だったそうです(戦後間もなし、かつ田舎のいわゆる水飲み百姓の生まれ)。そして、私の家の仏壇には、小さな位牌がいくつもならんでいます。私の兄弟には生まれてすぐなくなったというのはないが、親の世代にはある。さらにその上となると、成長した者より生まれた時に亡くなった方が多かったりする。
私ももうすぐ孫が生まれるような世代になる。
もしその出産にあたり、産科医や小児科医の援助なしに「自然出産」だとか、助産師出産だとか、はたまた水中出産だとかのタワゴトをぬかしたら、私は張り倒してやる。そんな親を。

例えて言うなら『自慰行為』
http://d.hatena.ne.jp/jyosanin/20050927/1127746800
「産み方を自慢しているのって、私にとっては自慰行為を見せられているような気がして、気持ち悪く感じられます。」

その通りと思う。
なぜマスコミがこういうこと(助産師分娩だとか自然分娩、さらに水中出産など)を「感動」もので出すのか、そんなものを見て気持ちよくなる者達が多いのかと不思議でならない。私には嫌悪感しか感じないのだが。

出産は、母子共に生還することが一番。
それを最優先に、防げる危険は避け、予防し、それでもダメならきちんとした医療介入を(帝王切開でもなんでも)受ける。
それを、わざわざ水中出産のような危険で不自然な出産をやるというバカが、もし自分の身内にいたら張り倒す!

それと、こういう無知な、そして無責任なマスコミ関係者ってのも、怒りとかいう以前にあきれるしかない。日本のマスコミ界の堕落ぶりを示す一例か。
テレビ作家がお産のプロにお産を指導する
http://togetter.com/li/96684

その中のコメントをいくつか。
usg_ringo 「感動しました」のために何の根拠もなくテレビ番組が自然分娩とか自宅出産を無責任に持ち上げるのがよくわかる。一言で言えば不勉強。
otsune: 「自然・天然」は「野蛮・原始的」と言い換えると良いと思う。お産に限らず食品とかも。
abedaijyu: このオッサンには綺麗にブロックされました 自己RT耳垢程度の知識を公衆の場で披露→専門家に間違いを指摘される→自分の間違いを認めないor自分の間違いを理解出来ない、のパターンな。月並み。
waim: 無敵すぎるのはどーでもいいかもしれないけど、こういう放送作家は社会に悪影響を与え兼ねない気がするなー。どんな番組にかかわっているのかに依るんだろうけども。

そして、これにつきるかな。
blackshadow0 知ったかぶって適当なデマを垂れ流し、プロからそれを批判されても詭弁を弄して言い逃れようとする自称放送作家
posted by machiisha at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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