いつも訪問している勤務医 開業つれづれ日記・2さんのところと、ssd's Diaryさんのところで知ったのですが、ロス手術で死亡した事件で担当医が書類送検されたという読売の記事。
ロス手術高3死亡 心臓外科医を書類送検 業務上過失致死容疑で
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-686.html
7人の査無頼
http://ssd.dyndns.info/Diary/?p=3409
そして、これらのエントリーの元になった読売の記事。
ロス手術高3死亡 心臓外科医を書類送検
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20090310-OYT8T00021.htm
なんか一昔前の、それも毎日(変態)新聞のやり口を見ているようなデジャブを感じてしまいました。
引っかかったのは最後の部分です。解説の所。
-----(ここから引用)-----
ただ、警察はすべての医療事故を書類送検するわけではない。重大な事故でも、反省し、再発防止策が取られていれば、書類送検されないケースもあるという。県警が手がける医療過誤の案件は数十件に上る。そうした中で送検された重みを、医師も病院も真剣に受け止める必要がある。(小林泰明)
-----(引用、終わり)-----
このいかにもという印象操作。
書類送検は、加害者(!、本当に加害者?)が「反省し、再発防止策が取られていれば」されないこともある、だからこのケースでは反省も、再発防止策も取られていない悪質なケースなんだというのを暗に読み手にすり込もうとしている。
非常に悪質な記事だと思う。
そして、これは事実なのか?
「警察はすべての医療事故を書類送検するわけではない。重大な事故でも、反省し、再発防止策が取られていれば、書類送検されないケースもある」というのは事実なのか?
私は、全て書類送検されるものだとばかり思っていました。
それで、いろいろネットサーフィンしていたら、、、
印象操作:刑事訴訟法 第二百四十六条
http://blog.livedoor.jp/rijin_md/archives/51177240.html
どうもこの読売の記事、悪質な印象操作の可能性が強い。
それも、虚偽の事実に基づいて、読み手を意図的にミスリードしようとする極めて悪質な!
この事件、医師に落ち度があったのかなかったのは、私には分からない。
ただし、これだけは言える。
何度も言っていることですが、こういうのを刑事事件の対象にしてはいけない!
参考サイト。
ロス疑惑2006(JB-POT直前講座2006-5)
http://clonidine.cocolog-nifty.com/clonidine/2006/09/post_b053.html
心臓手術医療過誤報道(ここのいのげ先生のコメント)
http://www.yabelab.net/blog/medical/2006/07/31-093416.php
なお、この私のエントリーを書くにあたっていろいろなサイトを見たのですが、なかなか、、、この事件、役者が出てきている。
水戸済生会病院医療事件 師弟対決 北村惣一郎 南淵明宏 その2
http://plaza.rakuten.co.jp/atsushimatsuura/diary/200608200005/
この南淵という有名な医師がいかに信用のおけない人間かというのは今や明らかになってきている。
その一つ。
「―南淵明宏医師の名誉毀損敗訴判決、言い訳レター-今後も南淵証人弾劾証拠に永続的に活用可能」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-139.html
その元のサイト。
http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_f738.html
ここにあるご本人のレターには嗤ってしまう。
「検察に迎合したお調子者」とは、まさに南淵ご本人が言われるとおりだ。
それからこれも。
「エセ・ブラックジャック」の正体 自ら「本件における中立な証言を述べられる価値なし」
http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_fab4.html
「ブラックジャックによろしく」というかなり売れているらしい漫画のモデルになった人物だそうで、この名称を冠してご自身でもいろいろ本も書いている(手塚治虫という神様に失礼だと思う)し、テレビに出て発言もしていた(近頃、見かけないのは正体がばれたから?)。
しかしその実は、というのは先の「勤務医 開業つれづれ日記・2」さんのところだけでもよく分かるし、googleで探せばごろごろしている。
2009年03月10日
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