年賀状を印刷しながら、いろんなブログを読んでいたら、、、
ぐり研ブログの医者が足りぬと言うのなら その三
http://gurikenblog.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-d3a8.html
ここに順天堂医院(たぶん私立医大病院のサテライト医院なんでしょう)を紹介していました。
http://www.juntendo.ac.jp/hospital/support/kenko02.html
順天堂リフレッセクラブ(特別会員制)
まぁ、リンク先を訪問してみて下さい。
こういう医療を、「規制改革・民間開放推進会議」が目指しているのは間違いないし、それをフジ・サンケイグループのようなマスコミ、オリックスのような企業が後押しをして一般大衆から政府まで動かしている。
一般大衆がこういう夢を見、政権与党や政府が推進しているとなれば、たぶんこれが日本医療の将来像だというのは間違いないと思います。
ただし、一部金持ちのという断りがつきます。私のブログを読んでいるかたの大半には関わりのない医療でしょう。
こういう大金を払えない人達は、たぶんイギリス型の医療を受けることになる。いや、受けざるをえないし、中にはその医療さえ受けられないかもしれない。
料金は安い(国に金があれば無料ってことも)、ただし受診先は指定されるし、受診するには何日も前に予約しないといけない、いや、何日程度ならまだましか、時には何週間と待たないといけない。そして、そういう診療を受けて、これは専門医に診せないといけない、総合病院で精密検査とか手術が必要とかなれば、さらに何ヶ月と待つことになる。当然、予約期間中に死亡ということもあり得る。
「イギリスで病気になってはいけない」
http://www.geocities.jp/jgill37jp/dates.html
先日放送されたNHKの番組、「医療再建 医師の偏在 どう解決するか」が、さも理想の医療制度かのごとく持ち上げていたイギリス型の医療、そういう医療制度の方を、こういう「リフレッセクラブ」のようなところの会員になれない者は受けることになるでしょう。
(NHKがこの手の番組を作ったってことは、国がやると宣言しているのと同じだと思う)
一方医師も、もちろん自由に診療科を選べないし、開業制限もされる。
どこで働くかも国かあるいは名ばかりのなんとか審議会などで決められる。そこでキャリアを積み、実績を上げてから、こういうセレブ御用達のところに就職するということになるんでしょう。
現在のフリーアクセスが保証され、必要となればすぐ高次医療機関に紹介される(あるいは直接受診できる)などという現在の日本の医療制度は崩壊しつつあります。坂道を転がり落ちている段階ですし、まず押しとどめることは不可能でしょうから、国民はその覚悟をしておくことです。
もちろん、私ら供給側の医療関係者も。
2008年12月25日
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