見果てぬ夢

「バケツ一杯の空気」という短篇SF小説があります。
最初に読んだのはうん十年も前で、SFマガジンに載っていたのを読んで感動した覚えが、未だに残っています。
さっそく google で検索してみたら、1968年の3月号に載っていたことになっています。
39年も前!!

http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=5289
バケツ一杯の空気
------ここから引用------
「パパに言われて、ぼくは余分の空気を一杯取りにいった。バケツがほぼ一杯になるまですくいいれ、指がそろそろかじかみかかってきたとき、ぼくはそれを見たのだ。はじめぼくは,それが若い女の人かと思った」
光がむかいのアパートの五つの窓を通り越し、つぎの階まで動くのが見えた。でも、そんなはずはなかった。暗黒星が地球を冥王星の軌道より外側へ引きずり出したため、かつてなく烈しい地震と洪水に襲われ、ついで絶対零度に近くまで気温が下がりはじめるや、水、炭酸ガス、窒素、そして酸素までもが凍りはじめた。パパとママ、ぼくと妹を残して地球上の人間は全部死に絶えてしまったのだ。
------引用、終わり------

生き残った人々を探す隊員の中の女性(もちろん大人)に、自分が大きくなるまで待ってくれるかと尋ねる「ぼく」に、みんなところに行ったら、同世代の女の子がたくさんいると答えるその大人の女性、そういう場面で終わるのですが、何か深い印象の残る作品でした。

あの時の感じに匹敵するようなSF小説に、まためぐりあいました。

2007年7月号のSFマガジン。
見果てぬ夢
ティム・プラット、小川隆訳
------ここから引用------
ピートがある日、偶然にも発見したビデオ・ショップには、胸躍るタイトルが並んでいた。
------引用、終わり------

並行世界もの。
そして若者の淡い恋物語。

中年の私が言うのもあれですが、、、

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